朝7:20にジェッフォイルで佐渡から海を渡り、新潟から電車を乗り継ぎ、約半日(12時間)かけて到着したところが日和佐(徳島県海部郡美波町)。佐渡からですと飛行機でも半日は要する遠い所です。
エクサドンはコロナ禍前まで、地方での実践を行っていました。四国にはご縁があり、今回の訪問で3回目。地元の方々のお気遣いのあるご対応に加え、いつも心が温まる思いをさせていただき感謝します。
今回は、太鼓チーム「日和佐太鼓創作会」のお招きで、コロナ禍を経て約4年ぶりのエクサドン行脚となりました。
もともと日和佐太鼓創作会は、子どもたちが叩く地元のお祭のお囃子を、大人になっても叩いていたい!という、熱い思いのあ方々が集い太鼓チームとして発足しました。今では地域に根ざした団体となり、演奏で地域を盛り上げていらっしゃいます。私たちのリクエストにも快く応えてくださり、「ご近所太鼓」という曲を見せていただきました。演奏に入る前の口上にも、もちろん演奏にも気持ちがこもっていて感動いたしました。
午前中は「エクサドン体験」。
小学生の子どもからシニアの方々を交え、老若男女が入り混じってエクサドンを体験。太鼓チームのメンバーが見守るなか、ファシリテーターの宮﨑正美による太鼓ワークショップが進行します。椅子に座っていたシニアの方も、終わり頃には自立して太鼓を思う存分叩いておりました。太鼓体験時は歓声があがり、笑い声が絶えません。参加者からも笑顔が見られ、帰るときは、みな口々に楽しかったと仰ってくださいました。
お昼休憩を挟んで、午後は日和佐太鼓創作会の皆様を対象に「エクサドン講座」。
動画でエクサドンを紹介したり、スライドを使ってエクサドンを説明し、太鼓チームに「エクサドンとは何か」を伝えてきました。
また、宮﨑によるエクサドンの講義に加え、最後にはバチの持ち方から太鼓の打ち方の基本までをセットにして講義を行って参りました。
地方の太鼓チームによくある話として、見よう見まねで太鼓の演奏をする団体が多く、演奏を披露する太鼓団体においては「自分たちの演奏にいい音を出すエッセンスがほしくてたまらない」という気持ちが強くあるのに気付かされます。太鼓に携わる演奏者でも、太鼓のメンテナンスについて知っているようで知らないことが多く、このようなワークショップでは、鼓童がこれまで培ってきた太鼓にまつわる知識を直に伝えることができ、直に習える場所でもあるということを認識させられます。(報告者:山中津久美)
日和佐太鼓創作会の皆様
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